皆さんこんにちは、HANです!
今回はクシタニK-2832アキュートジャケットのレビュー記事になります。
以前のタクティカルブーツのレビューでもお伝えした通り、今年の冬物はすべてクシタニで揃えました!

クシタニの中でも上位モデルに入るアキュートジャケット。
最上位モデルであるアロフト(フード)ジャケットとは、インナーダウンに使われている中綿が違ったりもしています。
数年前にアロフトフードジャケットも持っていたので分かりますが、暖かさという点ではアキュートジャケットの方が若干上です。

なぜアキュートジャケットの方が暖かいの??
そのあたりも踏まえて今回はレビューをしていこうと思います。
購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてくださいね♪
アウタージャケットのスペック
アキュートジャケットはアウターとインナーの2層で構成されています。
まずはアウタージャケットのスペックから解説していきます。
アウター素材


生地の表はナイロン100%、一部はナイロン98%とポリウレタン2%になっています。
そしてなぜか分からないのですが、22-23モデルのベージュのみポリエステル100%という仕様に…
見た目は変わらないものの、なぜ素材を変更しているのかちょっと気になりますね。
インナー素材


生地の裏はナイロン100%となっています。
生地が2枚になっているので、肌寒い季節でもこのアウタージャケットだけで過ごせそうですね。
耐水圧(比較あり)
クシタニのウィンタージャケットは雨天でも走行できるよう、ある程度の耐水圧が設けられています。
ジャケット名 | 耐水圧 |
---|---|
アロフトジャケット アロフトフードジャケット | 30,000㎜以上 |
アキュートジャケット ウィンターキマイラジャケット ウィンターアメニタジャケット ガルジャケット ウィンターフィンジャケット ウィンターチームジャケット ウィンターアーカナジャケット ウィンターアーカナリブブルゾン | 10,000㎜ |
アニフェスジャケット | なし |
▲ウィンタージャケットの耐水圧を比較してみました!
ほぼすべてのモデルに耐水圧が設けられています。
後述するレビューでは実際に雨天走行してみた結果を載せているので、詳細はそちらをご覧ください!
調節用ベルクロ




腕・手首・脇腹・裾など豊富にベルクロとボタンが付属。
身体にピッタリとフィットさせることができ、走行風によるバタつきを軽減できます。
ストームガード


腹部には風の侵入を防ぐストームガードが付いています。
ウィンタージャケットの中でもこの機能が付いているのは恐らくクシタニだけ。
外側からは見えないようになっているので、スマートかつおしゃれでいい感じですね!
ファスナーとフラップ


ファスナー部分にフラップが付いているので風の侵入を防ぐことができます。
フラップ部分にはベルクロが4ヶ所付いているのでしっかりと留めることができ、走行中にパタパタとなる心配もありません。
インナージャケットのスペック
インナージャケットのスペックを解説していきます。
アウター素材


生地の表はポリエステル100%、一部はナイロン100%となっています。
落ち着いたカラーなので、普段着としても使えそうな印象ですね。
インナー素材


生地の裏はナイロン100%という仕様。
えんじ色に近く表の落ち着いたカラーとは対照的ですが、なかなかいいチョイスだと思います。
中綿素材(比較あり)
ここが今回の暖かさの要。
中綿には「シンサレート」という化学繊維が使われています。
シンサレートとは?
シンサレートとはアメリカの3M(スリーエム)社が開発した高機能中綿素材のこと。薄く・軽く・暖かい理想的な断熱素材で北極圏のような極寒地域でも十分に通用するほどの品質を誇る。シンサレートは通常の中綿と比較しても約2倍の断熱効果を持ち、また同じ断熱効果でありながらも25%の軽量化を実現。ウィンタースポーツウェアやカジュアルウェア、その他手袋や寝具などにも採用され、近年では天然のダウンに代わる革新的な素材として注目を集めている。
ダウン/シンサレートが使われているジャケット一覧
ジャケット名 | ダウン | シンサレート |
---|---|---|
アロフトジャケット アロフトフードジャケット | ||
アキュートジャケット ウィンターキマイラジャケット ウィンターアメニタジャケット ガルジャケット アニフェスジャケット ウィンターフィンジャケット |
ダウンとシンサレートの違いについてはレビューで後述します。
フロントファスナー


フロントファスナーは風の侵入を防ぐような構造になっています。
ジャケットと連結できるボタン




アウタージャケットと連結できるようループ状になったボタンが付いています。
左右の手首と首の後ろ部分にそれぞれ付いており、連結させることでアウタージャケットと一緒に脱ぎ着することが可能。
アキュートジャケットのサイズ感
アキュートジャケットのサイズ感を解説していきます。
ちなみに購入したサイズは「M」で、プロテクターは胸部のみ着用しています。
参考までに僕の身長などの情報を載せておきますね!
85㎝
立ち姿勢でのサイズ感




立ち姿勢でのサイズ感としてはこんな感じ。
ブカブカでもなくキツくもなく、ちょうど良いといった感じですね。
たまに立ち姿勢だと窮屈になってしまう製品もあるので少し懸念していましたが、まったく問題ありませんでした。
乗るときだけではなく、バイクを降りてからのことも考えられててGOOD!
跨った姿勢でのサイズ感




跨ったときのサイズ感も問題なし。
胸部プロテクターを付けていても圧迫されるような感じはありません。
サイズチャートとの比較
項目 | サイズチャート(M) | 僕のサイズ |
---|---|---|
バスト | 85~93 | 87 |
ウエスト | 70~78 | 75 |
ヒップ | 85~93 | 85 |
体重 | 50~60 | 56 |
身長 | 165~170 | 170 |
(腕の長さ・外周・首はサイズチャートにないので、ここには入れていません。)
サイズチャートはほぼ正確な印象を受けます。
一部、アロフトジャケットなど丈の長いモデルがあるので注意が必要ですが、このアキュートジャケットに関しては普段のサイズと同じ感覚で問題ないと思いました。
通販などで購入を検討されている方はぜひ参考にご活用ください!
アキュートジャケットのレビュー
アキュートジャケットのレビューをしていきます。
とても暖かい


アキュートジャケットを着てまず思ったのは、非常に暖かいというところ。
気温1℃の中、高速道路を60分走ってもあまり身体が冷えていないことには驚きでした!
(↑このときの服装は極暖ヒートテック+ニット+カイロ2枚)
反対に気温10℃の中、街中を30分走ると少し汗が浮くぐらい暑く、途中で脱ぎたくなるほどでした💦
ダウンに代わる革新的な素材というのは誇張した表現ではなく、本当にその通りだと思えるほどの暖かさでしたね。
僕は実際にどちらも着たことがあり、確かにシンサレートの方が暖かったです。
ただ先ほどもお伝えしたように10℃以下でないと使いにくいですし、いったん熱がこもってしまえばどんどん汗が出てくるので、ここはちょっと悩みどころですね。
店員さんの話によれば「(シンサレートは)暑くなりすぎる」とのことだったので、夏以外の3シーズンで長く使うならダウンの方がいいかもしれないですね。
着膨れしないし動きやすい


ウィンタージャケットはどうしても着膨れして、動きにくいという印象があったりします。
しかしこのアキュートジャケットは動きにくいこともなく、操作に支障が出ることもほぼありません。
また先ほどもお伝えしたように非常に暖かいので、僕は極暖ヒートテックとニット1枚を着ているだけです。
それ以上に着こむ必要がないほど暖かいので、あまり着膨れしないという点もいいところだと感じています。
それに胸部プロテクターを着用しても圧迫感は感じないので、総合的にみても動きやすいジャケットだと思いました。
プロテクターなしなので軽い


クシタニのウィンタージャケットはすべてのプロテクターが別売りとなっています。
ここは良し悪しが分かれると思いますが、プロテクターがない分とても軽くて動きやすいです。
また僕が購入した「K-4452 ネオレーシングブレストパッド」はわずか220グラムと超軽い!
ちなみにクシタニのテキスタイル・メッシュジャケットには胸部以外のプロテクターが付属しています。
それを流用することも可能なので、これからクシタニで揃える方にはちょうどいいと思いました!
シンプルなデザイン


クシタニのウェアは比較的落ち着いたデザインなので、バイクから降りても割と違和感少なめです。
(たぶんハイブランド帯の中ではクシタニがいちばんシンプルだと思う。)
それにロゴの主張も控えめなので、オシャレなお店とかにも入りやすいと思いました。
どんなジャケットにも黒系のモノトーンカラーが1つは用意されているので、バイクと合わせやすいのもクシタニのいいところ。
バタつき少ない


高速道路を60分ほど連続して走ってみて、バタつきによる疲労感はほぼありませんでした。
そもそも生地に厚みがあるので走行風による影響は受けにくくなっているのだと思います。
雨天だと濡れるかもしれない


アキュートジャケットで試したわけではないのですが、以前持っていたアロフトフードジャケットで雨天走行したことがあります。
降水量2~4㎜ほどの雨天でそれぞれ試したところ、中まで浸水してくることはありませんでした。
アロフトフードジャケットは耐水圧30,000㎜以上と最強の防水性を誇っていますが、アキュートジャケットは耐水圧10,000㎜と少し心もとない印象。
実際に店員さんに聞いたところ



雨の中を走るならアロフト(フード)ジャケットの方がいいかも
と仰っておられたので、小雨ならいけるものの大雨までには対応できないといった感じでしょうね。
【余談】アウタージャケットのみでも着れる
インナージャケットと合わせて着ることを想定して作られているので、アウタージャケットのみだと少し不格好になってしまうのではないかと思っていました。
実際に着てみるとこんな感じ。




ベルクロで調整することによって腕周りがスッキリしているのが分かると思います。
また胴回りは変化がないように見えますが、実際には身体にフィットしているので着心地もよくなっています。
これなら春や秋など気温のアップダウンのある季節でも、アウタージャケットだけで過ごせそうですね!


▲朝晩の冷え込みが厳しい季節は、インナージャケットをバックパックの中へ忍ばせておけば旅仕様の完成です!


【まとめ】機能性に優れたウィンタージャケット!
今回はクシタニK-2832アキュートジャケットのレビュー記事でした。
正直なところウィンタージャケットは何を着ても一緒だろうと半ば諦めていたのですが、やはりクシタニだけはひと味違いました。
非常に暖かく動きやすさも確保されており、おまけに一定の雨にも耐えられるなどライダーが欲している機能がすべて詰め込まれていることを実感しました。
どういう機能や性能が必要か?をしっかり捉えているクシタニの考え方というのは、まさに「信頼に足る」という言葉が相応しいと思います。
シンサレートやビブラムソールなど素材の目のつけどころもスゴイですし、ライダー目線に立って考えられていることが十分に伝わってきました。
どの製品も何より”外さない”ですし安定しているので、「今後も使い続けたいと思わせてくれる」ようなメーカーだと改めて感じています。
以上、機能性に優れたウィンタージャケット、アキュートジャケットを使ってみた感想でした!
購入する方はぜひ参考にご活用くださいね♪
今回はこのあたりで終わりたいと思います。
それでは👋